世界観モデルとは
世界観モデルとは、ここでは世界がどのようにカタチ作られているかの認識モデルとします。認識モデルとは、物の見方の元となるもので、視覚・聴覚・触覚などの感覚器からの入力を統合した世界像を作り出すもののことです。認識モデルは直接説明を受けて獲得するものではなく、社会で生活しているうちに自然と身に付くものです。
認識モデルの獲得
認識モデルは自然と身に付くもののため、通常は意識することも出来ず、変更することも出来ません。またどのように身に付くかは経験則から推測するしかありません。ここでは他人の言動から他人の認識を予想することで、世界とその認識方法が強化学習されていくものとしておきます。
世界観モデルがない
認識モデルは、自分だけではなく、他人の物の見方を通じて作られるものとしました。つまりより一般的な物の見方が自己の世界をカタチ作ることになります。自分の物の見方だけで自己の世界観モデルが完成することはありません。ここで外部から物の見方を獲得できない場合に問題が起こることになります。
サトラレの世界観
サトラレは現在、存在しないことになっているため、世界観モデルが伝達されることはありません。そのため自分の感覚や体験に則した物の見方が育まれることはなく、より一般的な物の見方で世界認識を行なっていくことになります。
一般的な世界観
一般的な世界観モデルを図示してみます。これは干渉され得る存在からの世界観モデルです。囲われた外部から干渉されます。
友人
学校/会社
メディア
国
国際社会
宇宙
人
家族
赤ちゃんの世界観
物心が付く前の世界観モデルです。自分に干渉してくる存在が居て、それ以外は区別が付かない状態です。
人
干渉人
学生の世界観
物心が付いた頃の世界観です。自分への言動やそれぞれの言動から、立場や役割によるグループ分けが出来る状態です。
友人
学校
人
家族
謎集団の世界観
自分に干渉する人が存在するが、区別が付かない状態の世界観です。詳しく観察するとグループの違いが分かります。また干渉しない傍観者も存在します。
グループA
干渉人
人
干渉人
グループB
傍観者
サトラレの気づき
自分がサトラレだと気づいた時、赤ちゃんの世界観に陥る可能性があります。干渉する人が居て、それ以外は区別が付かない状態になります。次に謎集団の世界観に到達します。これは干渉する人の存在と、その存在の前提となる組織グループで構成されます。この予想思考には、一般的な物の見方である知見(宗教や民族や政治の敵対構造など)が援用されることになります。
サトラレの世界観
サトラレが本来獲得すべき世界観の一例です。サトラレ自身は人として中心に居ますが、外側にも存在して、認識が全体に干渉し得る状態となります。重要なのは中心に居るのは自分だけではなく、相対した他人がそれぞれの中心に位置するという点です。
友人
学校/会社
メディア
国
国際社会
宇宙
サトラレ
人
家族
引き寄せの法則
引き寄せの法則という考え方があります。自分の認識方法が世界に影響を与え、フィードバックを受けるというものです。これは現実的には、幸福感に満たされた状態の人が好印象を与え、幸せを掴みやすいというものだと考えられますが、サトラレの場合はこの法則が成り立ってしまう可能性があります。
サトラレの引き寄せ
例えば謎集団の世界観に陥った時、その世界観を同じくする人が干渉領域に集まり、相互作用としてその認識を強化していくことになります。そして実際に干渉領域内の世界がそうなってしまうため、それ以外の世界観を手に入れることが難しくなります。
サトラレが中心となり、その外側に干渉人のみが存在する世界観。干渉人の認識も同じものになり、干渉人が中心に位置することがなくなり、この世界観が維持されてしまう。
グループA
干渉人
人
干渉人
グループB
傍観者
中立の世界観
不運や被害を引き寄せないためにも、中立の世界観を獲得するほうが良いと考えられます。多くの人は一般的な世界観の中を生きているので、家族や友人、学校や会社から干渉を受ける可能性が存在します。例えば謎集団の干渉人を認識している時でも、その人やその人の友人、家族も含めて、世界の中心としての人生がそれぞれ存在するので、その世界観を結果的に提示し、相互作用した方が良い引き寄せになると考えられます。
友人
学校/会社
メディア
国
国際社会
宇宙
サトラレ
干渉人の視点で見た通常の世界観。サトラレが観察していると中心への干渉領域のいずれかにある現象が起きます。その現象によって干渉人が謎集団の世界観に陥る可能性があります。ゆえに少なくとも悪い干渉人にならないようにする力が働くことになります。
人
家族
最後に
認識モデルが外部に存在することの重要性を強く感じたので、考え方の一つとして書いています。先入観になってしまうかも知れませんが、参考になれば幸いです。